書物

一人展など

12月19日(金)、一年ぶりに健康診断を受ける。心配していた血圧は何とか正常範囲に収まっていた。体重はあれほど努力したつもりなのに、ほぼ横ばい。今年から腹囲も計測された。○○センチ。メタボの基準を軽く超えている。去年は「要精密検査」となって…

古本日和・工芸日和

10月31日(金)、夕方から神保町に出掛け、「神田古本祭り」を楽しむ。古書会館の即売会場もいつもよりはるかに人手が多い。某書店の棚で見つけた新刊雑誌には、渋谷にあった「アートスペース美蕾樹」の20年以上に及ぶ活動暦が掲載されていたので、早…

語り手たちの秋の声

10月某日、慶應義塾大学の三田キャンパス東館展示スペースで「語り手たちの秋の声 クレー、タピエス、トゥオンブリ」(富士ゼロックス版画コレクションによる)を見る。 クレーは「小世界」(1914年)、「フォーゲル劇場」(1918年)、「ホフマン風の情景…

泰と亀

10月11日(土)、早稲田近くの某所で開催された近代詩の研究会に出席。神原泰と尾形亀之助に関する発表を興味深く聴く。神原泰(1898-1997)は、大正期新興美術運動を代表する詩人・評論家。特にマリネッティと文通するなど、未来派の紹介者として知られ…

所沢から所沢へ

9月4日(木)。昨日の暑さも一段落したので、早めに昼食を済ませ、所沢まで行く。若手の美術家たちの自主企画展「所沢ビエンナーレ」・プレ展覧会「引込線」が開催されているのだ。所沢在住の美術家が市内某所に集まって熱い議論を交わし、以下の「企画概…

神保町詣で

8月19日(火)。早めに昼食を済ませ、神保町に行く。新刊書店で雑誌を買った後、某T書店へ。ちょうど店主夫妻がそろって店に居た。お盆休みの話を聞こうかと思ったら、「昼メシに行こう」と誘われた。こちらはお茶だけにすることにし、一緒に近くの古○戸…

町田から神保町へ

7月30日(水)、昨晩の雨で気温が少しだけ低く感じられ、これ幸いと、朝から出掛ける。 まず会期が今週限りとなった町田市立国際版画美術館「中国の山水と花鳥 ― 明清絵画の優品」展へ。中国の絵画といえば、東博の東洋館の特集展示とか、仏画展、水墨画…

結果は抽籤で(その3)

7月25日(金)。午後から外出。日本橋の三井記念美術館で「NIPPONの夏」を見る。「夏ならでは」の動植物や行事、娯楽、風俗などを表現した絵画や工芸品を、一日の時間の流れに沿って、朝、日盛、夕暮、夜の4つの章に分けて展示するもの。 第1〜3室は常…

肉体の叛乱

7月22日(火)。午後から外出。三田の慶応義塾大学東館展示スペースで「1968年 肉体の叛乱とその時代」を観る。同大学アート・センター所蔵資料の展示で、この年の10月に上演された土方巽「肉体の叛乱」(右図)を中心とし、併せて同年の瀧口修造や油…

噂の真相

7月11日(金)。午後から神保町に行く。まず古書会館の地下の棚をざっと見る。岩波文庫を大量に出品している書店があったので、思わず5冊ほど買い込む。一冊200円〜400円だった。(安かったが、家に帰ってチェックしたら、1冊はダブっていた。この…

コレクターは二度死ぬ

7月7日(月)。七夕の日は朝から雨模様となった。先週の大市の結果はすでに出ていて、いまさらどうしようもないのだが、気になって仕方がない。テンションが上がる一方だ(おそらく血圧も)。 こういうときには、心を落ち着けようと、静かな音楽を聴いても…

駒場から神保町へ

7月4日(金)。早めに昼食にした後、外出。駒場の日本近代文学館で「女流文学者の手紙」展を見る。第一部「書くことの悩みとよろこび」、第二部「生きることのつらさ」、第三部「友情と励ましのなかで」の三部構成。 展示されている手紙は、女流同士の手紙…

詩人の航海日誌

そのまま通りを長谷方面に歩き、10分ほどで文学館前の交差点に到着。右に曲がって鎌倉文学館に向かう。何の変哲もない住宅街を歩いていくと、やがて木々が欝蒼と茂った丘の麓に達する。正門の脇の小屋で入館手続きをし、緑陰の涼しさを実感しながら木立の…

浜松町・茅場町・神保町

6月27日(金)。雨も上がったので、午後から外出。浜松町の横田茂ギャラリーで「河口龍夫 sewe saw seen 1973」を観る。ここで河口展が開催されるのは、久しぶりだ。展示は9点の写真と、プロジェクターで壁面に投影されるスライド写真から構成されていた…

茅場町・神保町

6月12日(木)。夜11時過ぎに知り合いの女性からメッセージが入る。親友(女性)がまだ30歳にもなっていないのに、亡くなったという。驚いてしまった。私自身は直接の面識がなかったが、この日記を「はてな」に移す前のmixiの頃から読んで下さってい…

横浜・松濤・神保町

6月7日(土)。午前中から外出。横浜美術館の「木下孝則展 昭和の気品、横浜の洋画家」を観る。両対戦間の前衛的な傾向とは一線を画した、写実的な作風のようなので、後回しにしてきたが、肖像画、裸婦、静物画や、日課のように描いていたという花の絵など…

ラッキーカード

6月4日(水)。雨も上がったので、午前中から出かける。まず芦花公園の世田谷文学館「ファーブル昆虫記の世界」展。ファーブル先生直筆の資料・原稿や、息子のポール=アンリが撮影した、当時の写真などを拝見する。『ファーブル昆虫記』は、子供の頃の愛読…

U.B.C.ファイナル

6月1日(日)。前日までの信州旅行の強行軍がたたり、疲労がピークに達していたが、午後から外出。神田の古書会館で開催されている古書展「アンダーグラウンド・ブックカフェ」(U.B.C.)の関連企画である、林哲夫氏、黒岩比佐子氏の講演会に参加する。 林哲…

結果は抽籤で(その2)

5月23日(金)。夕方から神保町へ。古書会館地下の市で3冊買った後、すずらん通りに移転した古書店Bの1階を覗く。続いて新刊書店T堂に入る。1階の新刊書をざっと見た後、3階に上がって「地方小出版コーナー」を確認、早速、買わなくてはいけない本…

申し込みはしたものの・・・

5月19日(月)。朝、旧知の画商Mさんから電話があり、「久しぶりに飲みませんか?」とのお誘い。2月に会って以来だ。夕方、京橋近くの喫茶店で落ち合う。ある調べ物の依頼だった。持ち帰って家で調べることにする。 その後、銀座に回り、ビールで喉を潤…

悪いことは続くもの

5月18日(日)、親戚に慶事があるからと上京してきた、愛媛県宇和島の旧友と、横浜で会った。初めて出逢ったのは今から20年以上前、瀧口修造に関係したある会合の席だった。すぐに意気投合し、上京の際には必ず会うようになった。こちらが宇和島に訪ねた…

古本屋&研究会

5月16日(金)、午後から市立図書館まで行き、調べ物。帰りに伊勢佐木町に回り、古本屋さんを何軒か覗く。以前は素通りしていたブック○○にも寄る。別冊「太陽」を1冊買う。 そのまま足を延ばして馬車道の県立歴史博物館前のS堂へ。2年ほど前に前の伊勢…

本を買うなら

5月15日(木)。悪い夢にうなされたらしく、明け方に目が覚めてしまった。睡眠不足で最悪の体調だが、午後から外出。まず横浜駅ビルの某書店に行く。今日から始まる(駅ビル全体の)バーゲンで、新刊書まで1割引なのだ。最近刊行されたハードカバー3冊…

関西放浪記(その5)

地下鉄を乗り継ぎ、南森町まで行く。お目当ては天神橋筋商店街。古本屋さんが集まっているのだ。地上に出てからの方向が判らず、少し迷ったが、交差点から一筋目だった。アーケードがあり、それだけで懐かしさを覚えてしまう。車が進入して来ないので、安心…

失敗、失敗!

4月28日(月)、夕方から神保町に出かける。いくつか書店をまわり、最近の雑誌・新刊書などをチェック。その後、近くで開催された某研究会に出席。先日の日記「或る日突然」をきっかけに開催の運びとなったもの。荒井由実の詞における物語性、筒美京平の…

「篤姫」と「竜馬が行く」

4月27日(日)、NHKの大河ドラマ「篤姫」を初めて見た。なかなか面白かった。たぶん続けて観てしまうだろう。 小澤征悦が演じる西郷隆盛は、下級武士出身であることを強調する演出のせいか、まだ大物の片鱗すら窺えないが、特に目と眉毛のあたりが有名な…

シュルレアリスムの宇宙と「古本年鑑」

4月20日(日)、昼前に外出。恵比寿の東京都写真美術館の「シュルレアリスムと写真」展の関連シンポジウム「シュルレアリスムの宇宙」を聴く。演題は次のとおり。各発表とも持ち時間30分では収まらない、ズッシリ重い内容だった。 第一部「シュルレアリ…

結果は抽籤で

4月17日(木)、夕方から出掛け、九段下の某所で開催された研究会で発表する。内容は1930年代末頃に発表された瀧口修造の写真論の今日的意義について。10名くらいの小ぢんまりした会だったが、話が逸れるということもなく、何とか無事に終了した。 写真を…

絵画の鎖・光の森

4月7日(月)、渋谷区立松濤美術館の「中西夏之新作展―絵画の鎖・光の森」のオープニング・レセプションに出かける。美術館で「新作展」とは、凄い(そして間違いなく画期的な)ことだ。地下1階と地上2階の2フロアは白色を基調とする新作の(おそらく連…

シングル・シンプルライフ

4月1日(火)、予定していた花見が3日に延期となり、急遽、世田谷文学館「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展を観ることにする。数年前まで千歳烏山あたりに住んでいたので、まずはその頃よく通った鰻屋で(遅めの)昼食。テレビで韓国ドラマ(どう…