あの色 あの音 あの光

7月1日(火)。早めに昼食を済ませて外出、鎌倉に行く。まず近代美術館の「あの色 / あの音 / あの光」展へ。美術間のホームページで関根正二の「少年」が展示されていると知り、訪れる気になったのだが、会場に入るといきなり展示されていた。いつ見ても心…

足りないものと悪いクセ

6月30日(月)。午後から雨が上がり、夕方からは梅雨明けを思わせる青空となった。久しぶりで散歩に出た。雨上がりの微風が気持ちよかった。駅前の商店街で晩のおかずを物色、「いなだの刺身」にした。「今日の特売品」だが、天然物で生きがよく、なかな…

浜松町・茅場町・神保町

6月27日(金)。雨も上がったので、午後から外出。浜松町の横田茂ギャラリーで「河口龍夫 sewe saw seen 1973」を観る。ここで河口展が開催されるのは、久しぶりだ。展示は9点の写真と、プロジェクターで壁面に投影されるスライド写真から構成されていた…

原宿・渋谷・恵比寿

6月25日(水)。今週いっぱいで会期末を迎える展覧会を回る。午前中に家を出て、まず太田記念美術館の「大田南畝」展の後期に行く。半分くらいは展示替えされていた。狂歌の集まりの時に作られた軸物の合作2点は(前期にも展示されていたと思う)、豪華…

白金台から品川へ

6月21日(土)。夏至だというのに、朝からあいにく雨模様となった。早めに昼食を済ませ、白金台で開催された某学会に出席する。発表はこの日の3番目。C.D.フリードリッヒ、G.ベッリーニと、西洋美術史の正統的なテーマが続いた後に、瀧口修造の書斎に関…

上野・神保町・銀座

6月19日(木)。昼過ぎに外出。上野の東京国立博物館に行き、運慶作「大日如来坐像」を見る。入り口を入った1階すぐ右手の11室に、しかもいきなり対面するように展示してあるのが意外だった。思っていたより小振りで(70〜80cmくらい)、金箔がかな…

資料作り

6月18日(水)。先週から続けてきた今度の土曜日の発表のための資料作り、どうにか目処がついたようだ。あとは写真を切り貼りすれば出来上がり(のはず。といっても、切り貼りしてから資料本文と付け合せると、また修正が必要な箇所が出てきたりするのだが…

茅場町・神保町

6月12日(木)。夜11時過ぎに知り合いの女性からメッセージが入る。親友(女性)がまだ30歳にもなっていないのに、亡くなったという。驚いてしまった。私自身は直接の面識がなかったが、この日記を「はてな」に移す前のmixiの頃から読んで下さってい…

白い夜

6月10日(火)。資料作りの合間を縫って、近所のスーパーに買出しに行く。あれも値上げこれも値上げ。たまったものではない。為替レートは一時の1ドル125円から105円と、2割近く円高になっているのだから、輸入品など値下げしてもよさそうなものだが・・…

横浜・松濤・神保町

6月7日(土)。午前中から外出。横浜美術館の「木下孝則展 昭和の気品、横浜の洋画家」を観る。両対戦間の前衛的な傾向とは一線を画した、写実的な作風のようなので、後回しにしてきたが、肖像画、裸婦、静物画や、日課のように描いていたという花の絵など…

ラッキーカード

6月4日(水)。雨も上がったので、午前中から出かける。まず芦花公園の世田谷文学館「ファーブル昆虫記の世界」展。ファーブル先生直筆の資料・原稿や、息子のポール=アンリが撮影した、当時の写真などを拝見する。『ファーブル昆虫記』は、子供の頃の愛読…

RiSHO returns.

6月2日(月)。元の組織の兄貴分と待ち合わせ(先日、ヴラマンク〜大田南畝〜NHKと回ったのと同じ人)、午後から渋谷区立松濤美術館の「河野通勢」展オープニング・レセプションに出席。 この展覧会、すでに平塚市美術館でも観たのだが、何度観ても河野通…

U.B.C.ファイナル

6月1日(日)。前日までの信州旅行の強行軍がたたり、疲労がピークに達していたが、午後から外出。神田の古書会館で開催されている古書展「アンダーグラウンド・ブックカフェ」(U.B.C.)の関連企画である、林哲夫氏、黒岩比佐子氏の講演会に参加する。 林哲…

とりあえず信州

とりあえず信州名所巡りに行ってきました。ざっと、こんな旅程でした。 箱根〜芦ノ湖〜御殿場〜山中湖〜河口湖〜大月〜長坂〜清春芸術村・清春白樺美術館〜茅野〜蓼科〜白樺湖〜車山〜霧が峰〜三峰山〜美ヶ原〜松本〜松本城〜松本市美術館〜白骨温泉〜上高地…

結果は抽籤で(その2)

5月23日(金)。夕方から神保町へ。古書会館地下の市で3冊買った後、すずらん通りに移転した古書店Bの1階を覗く。続いて新刊書店T堂に入る。1階の新刊書をざっと見た後、3階に上がって「地方小出版コーナー」を確認、早速、買わなくてはいけない本…

Variations in Serenity

今回の展覧会、まずタイトルが「岡鹿之助展」のみで、サブタイトルなしというのが、潔くて良い。もっとも英文では“Variations in Serenity”となっているのだが。「静謐な変奏」か。これなら展示に相応しいかもしれない。 実は、生れて初めて展覧会に行き、感…

申し込みはしたものの・・・

5月19日(月)。朝、旧知の画商Mさんから電話があり、「久しぶりに飲みませんか?」とのお誘い。2月に会って以来だ。夕方、京橋近くの喫茶店で落ち合う。ある調べ物の依頼だった。持ち帰って家で調べることにする。 その後、銀座に回り、ビールで喉を潤…

悪いことは続くもの

5月18日(日)、親戚に慶事があるからと上京してきた、愛媛県宇和島の旧友と、横浜で会った。初めて出逢ったのは今から20年以上前、瀧口修造に関係したある会合の席だった。すぐに意気投合し、上京の際には必ず会うようになった。こちらが宇和島に訪ねた…

古本屋&研究会

5月16日(金)、午後から市立図書館まで行き、調べ物。帰りに伊勢佐木町に回り、古本屋さんを何軒か覗く。以前は素通りしていたブック○○にも寄る。別冊「太陽」を1冊買う。 そのまま足を延ばして馬車道の県立歴史博物館前のS堂へ。2年ほど前に前の伊勢…

本を買うなら

5月15日(木)。悪い夢にうなされたらしく、明け方に目が覚めてしまった。睡眠不足で最悪の体調だが、午後から外出。まず横浜駅ビルの某書店に行く。今日から始まる(駅ビル全体の)バーゲンで、新刊書まで1割引なのだ。最近刊行されたハードカバー3冊…

夢がしゃがんでいる

5月13日(火)。知り合いと美術館巡りをする約束をしており、季節はずれの台風が心配だったが、朝起きてしばらくすると、どうやら雨が上がった。予定通り出掛けることにする。 平塚駅前で待ち合わせ、市美術館へ。ロビーに三沢厚彦の「ユニコーン」が展示…

5月9日(金)、午後から浜松町の横田茂ギャラリーに行き、クリスチャン「道」展を観る。石膏・ブロンズの立体(独楽を想わせる形)が2点、ドローイングが3点(これはとても「強い」作品だ)。2階のスペースでは、小さなインスタレーションが置かれてい…

関西放浪記(その5)

地下鉄を乗り継ぎ、南森町まで行く。お目当ては天神橋筋商店街。古本屋さんが集まっているのだ。地上に出てからの方向が判らず、少し迷ったが、交差点から一筋目だった。アーケードがあり、それだけで懐かしさを覚えてしまう。車が進入して来ないので、安心…

関西放浪記(その4)

5月7日(水)、朝9時半過ぎにホテルを出る。地下鉄で東山まで行き、歩いて細見美術館へ。10時の開館と同時に入り、開館10周年記念特別展「江戸絵画の夢と光り―若冲・北斎とともに―」を観る。(右図はそのチラシ) 江戸初期の「豊公吉野花見図屏風」、…

関西放浪記(その3)

来た道を逆にたどり、石山駅からJRで京都駅に戻る。着いたのが3時15分頃。やはり下界は暑い。バスで京都国立博物館まで行き、「絵画の冒険者 暁斎 ― 近代へ架ける橋」を観る(連休最終日の夕方なのに、入館まで15分待ちだった)。 歌川国芳のもとで浮…

関西放浪記(その2)

5月6日(火)。京都に戻るので、朝、近鉄奈良駅へ。昨年の関西旅行の後、知り合いが「京都行きの直行が無いときは、西大寺で乗り換えると早い」と教えてくれたので、そのつもりで時刻表を見ると、10分ほど後に直行の急行がある。迷わずこれに乗る(駅の…

関西放浪記(その1)

5月5日(月)、朝、新横浜発の「こだま」に乗り、昼過ぎに京都着。そのまま近鉄で「学園前」まで行く。(新幹線ではうるさく感じた車内の話し声も、関西弁なら苦にならないから不思議。)駅ビルを出ると、周囲の丘がなだらかで美しい。また空気も柔らかく…

ジョビンとジョアン

5月4日(日)、パソコンに向かって資料作りをしながら、FM放送の特集「今日は一日、ボサノバ三昧」を聴いている。美術館・画廊や古本屋さん巡りもいろいろ刺激を受けるが、たまにはこういうのんびりとした日も、よいものだ。時間がゆったりと過ぎて行く…

ピンチヒッター

5月1日(木)、訪れたのは馴染みの古本屋のはずなのだが、いつもと店の様子がまったく違っている。映画かテレビドラマで見た芸者置屋のような雰囲気で、玄関の右側には、幅の狭い木の階段があり、二階の廊下に通じているらしい。左側には四畳半くらいの和…

失敗、失敗!

4月28日(月)、夕方から神保町に出かける。いくつか書店をまわり、最近の雑誌・新刊書などをチェック。その後、近くで開催された某研究会に出席。先日の日記「或る日突然」をきっかけに開催の運びとなったもの。荒井由実の詞における物語性、筒美京平の…