噂の真相

7月11日(金)。午後から神保町に行く。まず古書会館の地下の棚をざっと見る。岩波文庫を大量に出品している書店があったので、思わず5冊ほど買い込む。一冊200円〜400円だった。(安かったが、家に帰ってチェックしたら、1冊はダブっていた。このところダブって買ってしまうことが多い。ボケてきたようだ。)
某T書店に行くと、店主が仕入れてきた本に値段を記入しているところだった。「あれっ、I君に会わなかったかい? たった今出て行ったところだけど」「いや、会いませんでした」「じゃあ、御茶ノ水の方から来たんだな。彼はいつも神保町から帰るから」「ええ、古書会館に寄ってから」「そこにパンフレットがあるだろう?  彼が解説を書いたあのシリーズがいよいよ出るんだってさ」「ああ、本当だ。一部いただきますね」 その後、G球団の調子のことやN選手の騒動のことなどを、ひとしきり話す。
朝方opさんがblogに書き込んでくださった内容が気になっていたので、訊いてみた。「ところで、このあいだの詩画集、K堂がもう一冊持っているという噂があるそうですね」「へえー、そうかい? それは知らなかったなあ」「もう一冊入手したから、一冊売りに出したのかもしれませんね」「それはあり得る話だなあ。誰が持っていたんだろう?」
「5年くらい前のあれじゃないですか。周囲に濡れた跡があったのがあったでしょう?」「ああ、あれね。あれは誰に売ったんだっけなあ。思い出せないんだよ。出かけていた時に売れたのかなあ」「今にして思うと、あれは安かったですね。状態が悪いからと迷っているうち、すぐに売れてしまいましたけど」「そうだよ。資料としての値段にしておいたんだから」
「これで6回は目の前を通り過ぎていったことになります」「そんなになるかい? まあ、あれだけの値段になると、出てくるってことだよ。K堂に確かめてみればいいじゃないか」「まあ、先立つものがあれば・・・」
このあたりで話を切り上げ、店を出る。結局、噂の真相はわからず仕舞いだった。暑いのでG堂に回るだけにして、早々に帰宅。

7月12日(土)。朝から昨日以上に暑い。今年最高を記録したらしい。どこにも出かけず、終日、家でブラブラして過ごす。午後から遠くで雷が鳴っているのが聞こえた。東京では激しい雷雨となったらしい。