外出

2日(金)
東博北斎展に行く。2回目。
到着した2時半頃には、すでに「30分待ち」だった。

中もかなり混んでいたが、春に見た横浜美術館ルーブル展よりは人が制限されていて、何とか見られる。

それに作品を見ているだけで、十分満足でき、混んでいるのが気にならなくなった。こういうことは初めてだ。

その後、溜池山王富士ゼロックスギャラリー「ゼログラフィと70年代」展にまわる。ゼロックスを用いた作品の特集展示。

コピーだと当然、マルチプルということになるかと思いきや、その逆を志向する作品が多い。作家さんの才能や工夫の前では、制約条件が逆に生産性を上げるものになるようだ。

記念シンポジウムも豪華な顔ぶれだった。


3日(土)
阿佐ヶ谷のギャラリーカフェ「西瓜糖」で知人の個展を見る。むしろ小さな店なのだが、珈琲が美味。おまけに美術雑誌や女性誌、過去の展覧会カタログなどがセレクトされておいてあり、居心地がよい。

あるスペイン・中南米文学の翻訳家が、もっぱらここを仕事場にしているというのも、頷ける。

知人の作品は、どれもほとんどモノクロだが、墨や色彩のニュアンスが微妙なバランスをつくっており、店の壁面にも合っている。なかなか考え方が面白いし、技術も確かな人だ。

珈琲に続けて「フランスパンのトースト、アボガドペースト付き」を肴に、グラスワインを少々。