2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マイ・フェイヴァリット・シングス

11月某日、午後から渋谷の松濤美術館に行き、"Great Ukiyo-e Masters"展の後期を観る。写楽の「市川蝦蔵の竹村定之進」と並べて展示されていた、歌舞伎堂艶鏡という謎の絵師の絵が興味深かった。写楽の大首絵から輪郭を取り除いたような奇妙な絵。見たのは初…

詩と詩論

11月某日、浜松町の横田茂ギャラリーを再訪。岡崎和郎展の最終日で、岡崎さんにお会いできるかと思っていたが、「昨日お見えになりましたから、今日はいらっしゃらないかも・・・」とのこと。楽しみにしていたのに、少しがっかり。 応接で美術家野村和弘さ…

共存

11月某日、先日回りきれなかった茅場町のギャラリー「タグチ・ファインアート」を訪れる。ポーランドを代表する女流芸術家(というより、世界で最も重要な彫刻家の一人)マグダレーナ・アバカノヴィッチの近作展「共存」を観る。 わざわざギャラリーの入り口…

「表紙はポスターである!」

11月某日、前日までとは打って変わり肌寒く感じられる日、午後から外出。神奈川県立近代文学館の「無限の大宇宙―埴谷雄高『死霊』展」を観る。遺族から寄贈された草稿・書簡などが、『死霊』の構成に従って、ということはすなわち年代順に展示されている。…

小春日和

11月某日、医者から「右眼が完全に治るまで外出しないように」と言われていたのだが、小春日和に誘われて、外出。まず浜松町の横田茂ギャラリーで岡崎和郎展を観る。ブロンズの小品3点と、ガラスにシルクスクリーンで印字された小品1点。いつもながら、ブ…

兎の眼

11月某日、先月の健康診断で指示されたので、循環器の専門病院まで精密検査(心電図&レントゲン)を受けに行く。これだけでは終わらず、来月さらに心臓のCTスキャンを撮ることになってしまった。 11月某日、朝起きると右目に違和感があり、鏡を覗くと…

葉山・鎌倉

11月某日、神奈川県立近代美術館で開催されている「日本画変革の先導者 玉村方久斗展」の関連イベント、子息であるエッセイスト玉村豊男氏の記念講演を聴講する。 講演の前に、まず葉山館で開催されている、イリヤ・カバコフ「世界図鑑 絵本と原画」を見る…

関西旅行(4日目=最終日)

朝8時すぎにホテルを出て、バスで太秦に行く。広隆寺の境内には、まだ他に拝観者が居なかった。広すぎず狭くもなく、文字通り表の日常と切り離された静けさだ。植え込みは手入れが行き届き、青々とした苔には丁寧に打ち水されて、たいへん気持ちがよい。境内…

関西旅行(3日目)

奈良国立博物館まで正倉院展を観に行く。朝8時すぎにホテルを出て、地下鉄を烏丸御池で乗り換え、一台乗り過ごして、直通の近鉄奈良駅行きに乗り込む。奈良駅前で知り合い(元の組織の兄貴分)と待ち合わせているのだ。行ってみると親子(父・娘の二人)でい…

関西旅行(2日目)

朝9時半頃に京都国立博物館に着いたが、日曜日とあって、すでに入り口の外まで長蛇の列だ。今回の旅行はこの展覧会を観るためなので、仕方なく行列に加わる。10時半過ぎには会場に入ることができた。だが案の定、会場内は人・人・人の洪水だ。どの作品の…

関西旅行(初日)

10月某日、夜行高速バスで横浜を出発。シートが横三列に独立しており、前後の間隔も余裕があったが、斜め前の席に携帯メールを続けるお兄さんが座っており、その画面が眩しくて、あまり眠れぬまま、翌朝早く大阪到着。JRに乗り換え、一路姫路へ。駅から市…