2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

町田から神保町へ

7月30日(水)、昨晩の雨で気温が少しだけ低く感じられ、これ幸いと、朝から出掛ける。 まず会期が今週限りとなった町田市立国際版画美術館「中国の山水と花鳥 ― 明清絵画の優品」展へ。中国の絵画といえば、東博の東洋館の特集展示とか、仏画展、水墨画…

結果は抽籤で(その3)

7月25日(金)。午後から外出。日本橋の三井記念美術館で「NIPPONの夏」を見る。「夏ならでは」の動植物や行事、娯楽、風俗などを表現した絵画や工芸品を、一日の時間の流れに沿って、朝、日盛、夕暮、夜の4つの章に分けて展示するもの。 第1〜3室は常…

暑気払いと土用

7月23日(水)。午後から外出。有楽町の出光美術館で「没後50年 ルオー大回顧展」を観る。今回の展示は初期から晩年まで網羅されていたが、どちらかといえば「受難」(右図)、「ミゼーレ」の両シリーズが中心で、あの鉱物のように輝くマチエールの(中…

肉体の叛乱

7月22日(火)。午後から外出。三田の慶応義塾大学東館展示スペースで「1968年 肉体の叛乱とその時代」を観る。同大学アート・センター所蔵資料の展示で、この年の10月に上演された土方巽「肉体の叛乱」(右図)を中心とし、併せて同年の瀧口修造や油…

芸術の日本

表慶館ではフランスの陶器の皿(テーブル・ウェア)が展示されており、どれも「北斎漫画」や広重「魚づくし」などから図案が写されたもの。欧州における日本への憧れ・日本ブーム(いわゆるジャポニズム)の好例だろう。(ジャポニズムの根拠ともなった雑誌…

美術ハ國ノ精華ナリ

7月17日(木)。美女4人と待ち合わせ、上野の東京国立博物館「対決 巨匠たちの日本美術」展を観る。「対決」とか「巨匠」などという言葉の「あざとさ」は、どの美術館も観客動員に追われる昨今、已むを得ないのかもしれないが、展示自体は、こうした上辺の…

噂の真相

7月11日(金)。午後から神保町に行く。まず古書会館の地下の棚をざっと見る。岩波文庫を大量に出品している書店があったので、思わず5冊ほど買い込む。一冊200円〜400円だった。(安かったが、家に帰ってチェックしたら、1冊はダブっていた。この…

コレクターは二度死ぬ

7月7日(月)。七夕の日は朝から雨模様となった。先週の大市の結果はすでに出ていて、いまさらどうしようもないのだが、気になって仕方がない。テンションが上がる一方だ(おそらく血圧も)。 こういうときには、心を落ち着けようと、静かな音楽を聴いても…

駒場から神保町へ

7月4日(金)。早めに昼食にした後、外出。駒場の日本近代文学館で「女流文学者の手紙」展を見る。第一部「書くことの悩みとよろこび」、第二部「生きることのつらさ」、第三部「友情と励ましのなかで」の三部構成。 展示されている手紙は、女流同士の手紙…

詩人の航海日誌

そのまま通りを長谷方面に歩き、10分ほどで文学館前の交差点に到着。右に曲がって鎌倉文学館に向かう。何の変哲もない住宅街を歩いていくと、やがて木々が欝蒼と茂った丘の麓に達する。正門の脇の小屋で入館手続きをし、緑陰の涼しさを実感しながら木立の…

あの色 あの音 あの光

7月1日(火)。早めに昼食を済ませて外出、鎌倉に行く。まず近代美術館の「あの色 / あの音 / あの光」展へ。美術間のホームページで関根正二の「少年」が展示されていると知り、訪れる気になったのだが、会場に入るといきなり展示されていた。いつ見ても心…