天気予報

いつものとおり、朝、散歩に出かけた。昨日は「涼しい」を通り越して「肌寒い」感じだったので、今日は上着を着て家を出た。昨日と同じように、今朝もいつ雨が降り始めてもおかしくない雲行き。街路樹の銀杏からもうギンナンが落ちている。まだ熟してはいないようで、あの独特の匂いはしていなかったが、すでに季節は晩秋に向かっているのかもしれない。

ただ今朝の方が、若干気温が高かったためか、散歩の途中、Tシャツ・ホットパンツに先の細いハイヒールのサンダルというイデタチの、元気のいいお姐さんが、国道の歩道を闊歩しているのを目撃した。夏なら好意を抱いてしまうに違いない格好だが、この時期では、見ているだけで寒くなってしまう。「風邪をひかないだろうか」と、他人事ながら心配してしまった。24時間営業のファミレスに入っていったので、きっと何か暖かいものでも食べるのだろう。

10時頃から雨が降り始め、雷も鳴った。天気予報が2日続けて的中したわけだ。見事なものである。気象予報士は、最近はなかなか人気のある資格のようで、数年前の連続テレビ小説の主人公にもなっていた。だが、意外に割りの合わない職業ではないかとも思う。予報が外れたりしようものなら、ボロクソに言われるのはもちろんだが、このように当たったときでも、天気が悪いのは天気予報のせいだという気になってくる(いや、これは何でも他人のせいにして生きてきた性格の悪さのためか)。なじみの古書店の口の悪い店主なども、常連客の一人である予報士のことを「お天気屋さん」と呼んでいるくらいだ。

こんな天気なので、昨日は外出を見合わせて家に籠っていたが、今日はどうやら予報より早めに雨が上がったようだ。もう少し様子を見てから、出かけようかと思う。