忘年会など その2

12月21日(木)。曇り。昨日は午後から外出。まず浜松町の横田茂ギャラリーで村上友晴展を観る。油彩1点、鉛筆のドローイング12点というシンプルな展示だが、内容はズッシリと重い。どれほどの時間を投入すれば、ああいう作品ができるのだろう。
横田さんは出版社・書店「東京パブリッシングハウス」も経営しており、同社が編集した富士ゼロックス・ギャラリーの紀要をいただいた。ある学芸員さんの労作(論文)が掲載されている。また目下、米国各地を巡回中の展覧会“JOSEPH CORNELL : Navigating the Imagination.”のカタログのインフォメーションをもらった。間もなく入荷するそうだ。予価15,000円。横田さん・スタッフの方々に年末の挨拶をして、ギャラリーを後にする。
銀座に廻り、某画廊のMさんKさんとささやかな(?)忘年会。待ち合わせのビヤホールに入ると、ちょうど二人も店に来たところだった。ビールで軽く喉を潤す。ここはワインもなかなか充実しているので、いつもは途中から切り替えるのだが、昨日は「このあいだ見つけたスペイン風の居酒屋に行こう」ということになった。
その店はビアホールから歩いて2〜3分のところにあった。路地裏でひっそり営業している佇まいが見るからに好ましい。1階は調理場と丸テーブル・丸イスのバール風になっているが、2階はちゃんとしたレストランだそうだ。もちろん1階で飲む。
豚の血のソーセージ、牛の胃の煮込み、豚肉・豚レバーの鉄板焼き、フォワグラと乾燥イチジクのソテーなどなど、スペイン各地方の料理を酒肴に、スペインのワイン、スペインのグラッパ(のような酒)をあおった。飲んでいるうちに陶然となり、つい眠ってしまった。
「(南画廊の)志水さんもそうだったなあ…。いつも『少し寝るからね』といって20分くらいウトウトすると、あとは俄然と元気になって…」とMさんに言われたが、比べられたのが志水さんだったので、悪い気はしなかった。
その後、店を替え、立ち飲みでスコッチを2杯。眠気覚ましに「塩っ辛くて癖のあるのを」と頼むと、まるで海水を飲んだのかと思うほど海草のような臭いがキツくて辛い銘柄(名前は失念)を出してくれた。確か8時頃には切り上げたはずだが、降りる駅を乗り過ごしたため、家にたどり着いたのは11時近くになってしまった。
夜中にやたらと喉が渇き、2度も目がさめてしまった。(やはりあのスコッチには塩が混ざっていたのではないだろうか。)今朝は起きるとひどい二日酔いで、午前中は何もできなかった。少し体を動かして調子を戻そうと、午後から近所のスーパーなどに買い物に出てみたが、逆に風邪をひいてしまったらしい。