またしても

8月某日、またしてもパソコンの調子がおかしくなり、やむなく修理に出す。前回の修理後、動作が不安定だったので、友人のアドバイスに従い、USBメモリーを購入してバックアップを取っていたら、途中で画面が消えたり点いたりし、さらに再起動を繰り返すようになって、ついにWINDOWSが起動しなくなってしまったのだ。「先日の修理からまだ日が経っていないので今回は無料です」とのことだが、修理代などよりも、無事にバックアップが作成できたかが気がかりだ。
8月某日、遠方に住む高齢の親戚が久しぶりで上京してきたので、共に駿河台のYホテルに宿泊。2日かけて芸大美術館、三井記念美術館三越美術館などを案内する。その昔、三越日本橋界隈によく買い物に来ていたそうで、喜んでもらった。この小さなホテルは文学者・出版関係者などの間に人気があるようだが、なるほど建物に雰囲気があり、サービスも気持ちがよかった。人気の理由の一端がわかったような気がした。
8月某日、高校の同級生3人と横浜の蕎麦屋で恒例の暑気払い。今回は私のパソコンの不具合の話がきっかけとなり、パソコン関係の話題が中心だった。
8月某日、関西の某画廊のスタッフSさん来訪、再来年の展示について打ち合わせをする。コーヒーとアイスクリームでおもてなしし、その後、横須賀の美術館2館にご案内する。Sさん、普段は海を見ることがほとんどないそうで、展示より海の眺めに感動された様子。
8月某日、久しぶりに凌ぎやすかったので、午後から上野の東博に行く。入り口で期限切れのパスポートを更新してから、「京都五山禅の文化」展の会場に入ろうとしたまさにその瞬間、平成館の高い天井に携帯の呼び出し音が響き渡った。知り合いの画商さんからだった。「今日は涼しいので美術館めぐりです。今東博にいます」「私はちょうど芸大美術館から出たところ」「考えることは皆同じですね(笑)。それならビールでも」というわけで、会場には入らず、東博前で落ち合う。
二人並んでで駅まで引き返し、枝豆と中華風エビセンでジョッキを各3杯を空ける。実に美味かった。駅で別れて神保町のT書店へ。ちょうど元編集者にして今は赤坂の某酒場のマスターWさんが来ていた。しばらくご無沙汰していたので挨拶した。先日その酒場を閉め、近々また赤坂の別の場所で店を開くそうだ。行かなくては。T書店を出てN書店の知り合いに挨拶した後、水道橋方面に進み、蕎麦屋M翁で夕食にする。冷たいなめこ蕎麦と冷酒が喉に心地よかった。展覧会は見損なったが、これはこれで大満足の一日。
8月某日、修理を終えたパソコンが戻ってくる。修理といっても、結局今回はハードには特に不具合はなく、WINDOWSの再インストールをすることになったので、設定のやり直しに丸一日かかる。バックアップ・データがUSBメモリーにうまく取れていたか心配していたが、どうやら主要部分(文書関係)は復元できた。画像はだめだったが、まあ良しとしなくてはいけないだろう。