5月9日(金)、午後から浜松町の横田茂ギャラリーに行き、クリスチャン「道」展を観る。石膏・ブロンズの立体(独楽を想わせる形)が2点、ドローイングが3点(これはとても「強い」作品だ)。2階のスペースでは、小さなインスタレーションが置かれていた。
横田さんと関西旅行、特にMIHOミュージアムやCaloさんのことを、しばらく話す。絵本などにも関心をお持ちのようだった。ちょうどコレクター(?)の母娘2人づれが来廊し、横田さんが、クリスチャンの他の作品も倉庫から出してきた。紙製の立体、石膏製の立体などを一緒に見せてもらった。何だか得をした気分で画廊を後にする。
御成門まで歩き、地下鉄で神保町に出る。T書店に行き、関西旅行のことなどを話す。ハナ書房を訪れたと話すと、開業前の頃にはお客としてよく店に来ていたそうだ。河鍋暁斎展の図録の話題になり、取り寄せて売ってはどうか訊いてみたが、いろいろな考えなければいけない点ががあるもので、結論としては難しいらしい。
話の途中で店主が出かけるという。仕入れにしては時間が遅いと思ったら、今日は寄付金集めの同窓会があるとのこと。道理で奥さんが遅い時間まで居たわけだ。奥さんと連休中の話の続きをしてから、店を出る。
N書店でグラシン紙のセットを買って帰宅。四六版用の大きさにカットしてあるので、使いやすい(菊版用もある)。急に寒くなったので、土曜日から外出を控え、ここ数年買った本にグラシンを巻いて過ごす。じっとしていると脚が冷え、寒くて仕方がない。再び暖房を入れた。
ミャンマーや中国の被害の状況を聞くと心が痛む。こちらは美術館巡りをしたり、古本屋さん巡りをしたり、古本にグラシンを巻いたり、我ながら(金はないが暇はあるという)のどかな日々だ。その日暮らしのギリギリ人生とはいえ、平和に生きていられるのはありがたいことだ。