隠れて、生きよ

昨日の愛媛の友人の生き方を見て、何となく「隠れて、生きよ」という言葉を思い浮かべている。もちろんこの言葉は、エピクロスの「断片」に出てくるのだが、最初に知ったのは、確か高橋悠治の本を通じてだったと思う。

「音楽のおしえ」か「言葉をもって音を断ち切れ」の、どちらかだったと思うが、どういう文脈でこの言葉が持ち出されていたのか、思い出せない。クセナキスのことを書いた文章のタイトルだったかもしれない。とすると、政治的な意味合いで使われていたのだろうか。

本棚をひっくり返せば出てくるはずなのだが、今日は風邪がぶり返して微熱があるので、またにしよう。文章の内容は忘れていても、こうして蘇ってくるのだから、言葉そのものから、知らないうちにインパクトを受けていたのだろう。「隠れて、生きよ」