「夢の漂流物」展2

先日のデュシャン・コレクターである大先輩から再び電話をいただいた。晩年の瀧口修造氏と親しくお付き合いされていた方なので、「夢の漂流物」展がどのような印象だったか、うかがってみた。

(会場でもお目にかかっていたが、立ち話をした程度で、レセプション後は擦れ違ってしまったのだ。)

まず、デカルコマニー連作100点の次に展示されている「余白の蛇」などの手づくり本が、趣味的で、瀧口さんらしいと改めて感じた、との感想。(「改めて」というのは、以前の世田谷文学館の「瀧口修造武満徹」展の際の展示を観たときも、そう感じたが、今回も、という意味。)

また、池田龍雄氏による瀧口邸間取り図が面白かったとのこと。当時は玄関脇の書斎に通されたいたが、母屋の方はこういう造りだったのかと、初めてその全貌がわかった由。

瀧口修造旧蔵以外の作品も展示されていたが、これは疑問だとの感想。(もちろん、個々の作家の仕事を理解する上では有り難いことだし、展示が充実することはわかるが、との前提の上で)

デュシャン関係の展示は、なかなか見応えがあったが、あれ以外にもっとあるはずだとも、おっしゃっていた。

それから、展示に関してではないが、レセプションで久しぶりに会う人が多かった由。同窓会のような感じがしたそうだ。

この方の感想は以上のようなものだった。これからご覧になる方の参考になれば、幸いです。