「夢の漂流物」展

瀧口修造 夢の漂流物」展に行く。早めに家を出たので、1時過ぎに到着。早速、会場に入ると、デカルコマニー連作100点、オブジェ、平面、写真、ポスター、書籍などが整然と展示されていた。暗くて狭い、凝縮された空間だった(はずの)書斎の印象とはズレるが、800点にも上るという展示に圧倒された。

平面やオブジェの一つ一つについて、瀧口修造との係わりを思い出したり考えたりしながら観ていくと、実に面白い。あっという間に時間が経ってしまう。池田龍雄さんによる瀧口家の間取り復元図なども、親しかったこの作家ならではの、貴重な証言だろう。

デュシャン関係やブルトン関係の資料も充実しており、特に瀧口修造宛のブルトンの献呈署名本が、献辞を読めるように展示されているのはうれしい。早めに会場に入って正解だった。

4時からのレセプションに潜りこみ、その後再び会場に戻るが、知り合いやミク友も来ていたため、お話ししているうち、6時になってしまった。かれこれ5時間ほど美術館に居たのだが、まだ見きれた感じがしない。何度も足を運ぶことになるだろう。