展覧会のハシゴ

昼過ぎから東京に出て、展覧会のハシゴ。まず都現美の榎倉康二展と、「愛と孤独、そして笑い」展を観る。イチハラヒロコの「なんども機会をあげたのに」、「友達どまりか」などの言葉に笑っているうち、3時半になってしまった。

あわてて地下鉄で竹橋に戻ると、毎日新聞前の横断歩道で、現代美術&資料コレクターにして戦争画の研究者、丸山治郎ことSさんに出会い、少し立ち話。時計を見るとすでに4時をまわっているが、日曜までに再訪する時間がとれるかわからないので、とりあえず「痕跡」展を観る。

入ってすぐに、とても1時間で観きれるような展示ではないとわかる。展示室の中で出会った若手の研究者Iさんなど、1時から3時間以上も観ているそうだ。充実している。けれども、若干偏りもあるなどとと考えているうちに、閉館時間の5時になってしまった。出口で図録を購入した。中味を見る暇はなかったのだが、会場の解説が詳細だったので、これは買っておいてハズレではないはず。工芸館の冨本憲吉展まで観ることができなかったのが残念。

そこから神保町まで歩きT書店の1Fと2Fを覗くが、どちらも店主は外出中だった。二人とも居ないのは珍しい。1Fでお留守番の奥さんと少しお話しする。

半蔵門線で表参道に戻り、ギャラリー360°を覗く。根本さんとフルクサス展のことなどを、おしゃべりする。その足でNADIFFへ行く。ここも久しぶりだ(といっても2ヶ月ぶりくらいか)。小一時間、店内を物色する。マンゾーニのモノグラフが6万円強。かなり魅力的だが、夜逃げ中の身では無理か。店長のSさんと少し立ち話。気がつくとすでに7時を過ぎている。

ベルギー・ビールの誘惑を振り切って渋谷まで歩き、東横線で返って来た。駅から表に出ると小雨が降っていた。さすがに疲れた。