ルーヴル美術館展

横浜美術館ルーヴル美術館展オープニング・レセプションに顔を出す。2時から開会式だというので、2時少し前に美術館に着くと、美術館から溢れんばかりの、とんでもない数の人だ。やはりテレビ局と組んで開かれる展覧会は、開会式からして動員力が違う。

駐日フランス大使、横浜市長横浜市議会議長、ルーブル美術館館長以下、大物も顔をそろえているばかりか、イメージキャラクターまで用意されている(女優の中越典子さん)

アングル「泉」、同「トルコ風呂」、ダヴィッド「マラーの死」、ドラクロア「怒りのメデイア」などなど、有名な作品も来ているが、とにかく招待客が多く、作品に集中できない。最後のコローの風景画のところまで来ると、なぜかホッとした。

横浜美術館の常設は、セザンヌを中心にした展示となっていて、なかなか素晴らしかった。こちらは打って変わって人が少なかったので、じっくりと見ることができた。

レセプションにも、地元のホテルのスタッフが入り、アルコールと料理は豪華そのもの。招待客の階層が、例えば1月のマルセル・デュシャン展や以前のウィルフレード・ラム展の時などとは、明らかに違う。女性はドレスアップしていて、会場には香水の香が漂い、男性もネクタイを締めた人が大半。私のようなジーパン姿はほとんどいない。

数人の知人に挨拶し、何人かの有名な評論家・美術史家・美術ジャーナリストの方々に紹介されたが、何だか、ここに自分がいるのが場違いな感じがし、早々に会場を後にした。

帰り道は遠回りをして、本牧三渓園経由のバスを乗り継いで帰ってきた。ちょうど桜が満開で、美しかった。