神保町・茅場町・銀座

16日(土)は午後から外出。神保町まで出て、まずT書店に寄り、七夕の大市の結果を聞く。「メセム属」は、何と150万円!だったそうだ。買主はどうも海外らしい(マイミクtqs10xさんのマイミク、ヨーイチさんの情報では英国だそうです)。

最近の写真集の売れ行きなどについて、店主としばらく話す。狭い店内を巡ると、最近あまり見かけず探していた専門書が2冊入っており、1冊は状態も良好だったが、次回に見送った。

古書店を何軒か巡った後、地下鉄で茅場町まで行き、タグチ・ファインアートの西村盛雄展を観る。今、鎌倉の近美で西村盛雄・松本陽子二人展が開催されていて、こちらは先日すでに観ているのだが、タグチさんの方はまだ観ておらず、昨日が最終日だったのだ。

蓮の葉を和紙に漉き込んだ平面作品5点を筺に収めたポートフォリオ「億劫」の展示。仏典や聖書から作家自身が選んだ言葉を添えた詩画集という体裁で、エディション5部のマルティプルなのだが、1点1点がすべて異なっており、オリジナルといってもよいものだろう。活字はわざわざ活版で印刷され、細い字体だが、インクの跡が黒々と鮮やかだ。
清々しさに、しばらく暑さを忘れて見とれた。

http://www.taguchifineart.com/installations/MNinst3.html

その後、銀座に廻り、画廊をいくつか覗いた後、M画廊のMさん・Kさんとビールを飲むことになった。話題は最近の展覧会や、美術館の収集など、暗いことばかりなのだが、暑いこともあって、やけ酒気味にビールが進んでしまう。医者からアルコールを控えるようキツク言われているのに、我ながら困ったものだ。

帰りの電車では、うとうと寝入ってしまい、久しぶりに隣の駅まで乗り過ごしてしまった。