銀座から茅場町へ

来日されたマイミクぱらんさんご夫妻とともに、銀座と茅場町の画廊を廻った。

銀座の画廊で待ち合わせる前に、私だけ神保町に寄ろうと思って早めに家を出たのだが、こういう時に限って事故が発生するものだ(高齢の女性が踏み切りを渡りきれず電車に跳ねられて亡くなったそうだ)。電車の中で1時間ほど缶詰になってしまい、神保町に行く時間がなくなってしまった。仕方が無いので、銀座の伊東屋で時間調整した後、画廊へと向い、ぱらんさんご夫妻と合流した。

この画廊には、久しく顔を出しておらず、なかなか行き難くなっていたのだが、女性経営者とぱらんさんとが古くからの知り合いだと判り、案内してもらったのだ。

ここは一階が貸し画廊、二階が企画展などを開催するスペースとなっており、今は常設の版画が展示されている。私のことも覚えていてくださった。共通の知人の話や、最近の展覧会の話、画廊経営の話、家族の介護の話などで、なかなか話が弾んだ。おまけに若干の手土産までいただいてしまった。あっという間の1時間半だった。

その足で茅場町の若手ギャラリストが経営する画廊に廻る。ここは開廊してまだ4年足らずだが、すでにいくつかの美術館への納入実績もあり、着実に地歩を築きつつある。4点のアーティスト・ブックを、丹念にじっくり拝見した。説明を聞いて、しっかりしたポリシーを持って制作していることが、改めてわかった。こちらにも1時間半ほどいたことになる。

ぱらんさんたちは、この後、神保町に廻るというのだが、私はすでに帰る時間になっているので、大手町で別れ、家路についた。(近美のフィルムセンターの「銀輪」も、今日ではなく、18日の回を見ることにした)