G.W. at AOYAMA

連休最後の日、青山の根津美術館で、光琳の「燕子花図」、応挙の「藤花図」を見る。

「燕子花図」は、修復後見るのは確か初めてだが、思っていたより花の色が明るく青い。もっと暗く、紫がかっていたはずなのだが・・・。同行の日本画家氏も同じ感想だった。近くで見るとあっさり描いてあるが、一定の距離で見ると、やはりいいものだ。構図の勝利か。

「藤花図」はいつ見ても幸福感に充たされる。江戸琳派に感じることのあるうら寂しさはまったくない。蕭白がいくら対抗心を持とうと、この幸福感を定着することはできなかっただろう。逆に優等生的で、計算され過ぎて嫌味だとも言えるかもしれないが・・・。

日本画家氏は基一「夏秋山水図」のキッチュさが好いと言う。確かに片岡球子画伯の先達という感じがしないでもない。

茶室の展示コーナーでは、床の間に何と牧谿の「瀟湘八景」から「漁村夕照図」が掛けてあった。これは豪華なプレゼントだった。 気がついている人はあまりおおくないようだったが。
閉館時間になったので、名残を惜しみつつ、美術館を後にする。

日曜日に開いている画廊は少ない。青山通りを少し歩き、トキ・アートスペースへ。その後、ワタリウムはパスしてNADIFFに戻り、雑誌などを物色。

表参道交差点近くのマイミクさんのいるセレクトショップを覗き(何も買わず、スミマセン)、骨董通り近くの店で軽く食事・珈琲。
渋谷まで歩き、東横線で帰宅。