三鷹・吉祥寺・初台

三鷹市美術ギャラリー「詩人の眼―大岡信コレクション」を観る。南画廊の作家たちを中心に、展示はかなり盛り沢山だった。個人コレクションだから主に小品なのは、当然だが・・・。
本当に交流の広い方なのだと再認識させられた。

吉祥寺で下車して、知り合いが開いている画廊とマイミクさんの関係しているスペースを訪れ、さらに友人が経営する喫茶店で美味い珈琲を、と思っていたのだが、出遅れてしまったので、素通りすることに・・・。残念なことだ。

初台の東京オペラシティ・アートギャラリーに回り、「武満徹 Visions in Time」展を観る。三鷹市ギャラリーより天井が高く、人も少なかったので、落ち着いて見られた。
展示作品は、もちろん作曲家旧蔵のものもあったが、要所要所に美術館から借りてきた作品も展示してあり、なかなか見ごたえがある。

中でもルドンの「眼を閉じて」3点が展示された壁面の前にベンチをしつらえ、瀧口修造の追悼曲となってしまった「閉じた眼」をヘッドホンで聴けるようにするなど、心憎い。

作曲家自身の水彩も展示されていた。以前、世田谷文学館世田谷美術館でも見たことがあるが、1993年の水彩の小品は、確か初めて見るような気がする。好ましかった。また、楽譜が、グラフィックなものはもちろん、普通の楽譜もきわめて美しいのは、特筆すべきだろう。絶筆となった楽譜も展示されていた。

三鷹・初台とも、瀧口修造のデカルコマニーなどから展示が始まっているのも、興味深いことだ。

予想以上に気温が上がったので、やたらと疲れたが、心地よい疲労感だ。