新宿・京橋・日本橋

高校の美術教師をやっている旧友(マイミクでもある)が久しぶりに上京するというので、一緒に昼食を食べることにして、新宿Iデパートのオーガニック・レストランで待ち合わせる。

話しているだけで、こちらの気持ちが穏やかになるという得がたい個性の持ち主だ。10年来の知り合いだが、初めて逢った時とまったく変らない。が、10年の間にこの人に起こったことを思うと、ある種の感慨もある。

食後、京橋のブリヂストン美術館で「雪舟からポロックまで」を観る。雪舟「四季山水図」、応挙「牡丹孔雀図」、「飛青磁花瓶」などが素晴らしい。青木繁「海の幸」、関根正二「子供」、小出楢重古賀春江も良かった。レンブラントセザンヌマチスブランクーシなど、展示作品の粒がそろっているので、とても心地よい。見事なコレクションだ。

その後、日本橋三井記念美術館で「京焼の名工―永楽保全・和全」を観る。陶磁器好きや茶道の心得がある人なら楽しめるのだろうが、不案内なので、ややしんどかった。私には常設の名品だけでも十分だ。

時間があれば神保町にまわろうと思っていたが、雨は止まず寒いので、東京駅からJRで帰宅。