大手町・日比谷・浜松町

昨晩から飲み始めた葛根湯がテキメンに効き、今朝は、少し頭痛がするものの、熱は下がったので、同好の士に声をかけて、三の丸尚蔵館若冲動植綵絵」(第二期)を観る。今日が最終日だったのだ。

ちょうど応挙の「双鶴図」も展示されており、若冲と比べてみることができた。「どうやら若冲は、空間を描くことにはそれほど関心がなかったようだ」との見方で一致、さらに一村などに話題が飛ぶ。同好の士は、探幽の「藻魚図」の魚の顔の描き方をしきりに感心していた。

出光美術館にまわり、所蔵名品展を観る。すでに後期に入っており、「伴大納言絵巻」と雪舟の「破墨山水図」は展示期間が終了していたが、「古筆手鑑」や玉澗「山市晴嵐図」は観ることができた。「四季花木図屏風」「日月四季花鳥図屏風」も銀泥の褪色の具合が素晴らしかった。

「十王地獄図」の鬼は今から見ると可愛らしく見えるが、当時はどう見えていたのか、「八幡縁起絵巻」の老婆の表情が面白いのは意図的なものか、(伝)道風の「継色紙」は今見ても斬新な表装だが、何時のものか、牧谿の「平沙落雁図」がなぜ国宝ではないのか、重要美術品と重要文化財の違いは何か、などと話していると、館内放送で「お客様にお願い申し上げます。館内での会話は、他のお客様のご迷惑になりますから、お控えください」と注意されてしまった。同好の士を浜松町駅まで送って帰宅。

なかなか楽しい一日だったが、まだ頭痛がしている。
今晩は早く寝ることにします。