自己嫌悪の日

昨日、少々飲みすぎたようで、ひどい二日酔いになった。

朝刊の求人特集に、女流版画家Yさんの談話の連載第二回が掲載されていた。芸術家を志した以上、一般的な女性の幸福の、少なくとも一部は諦める覚悟で始めている、というような趣旨だった。

先日、ある若い画家Aさんと話したときに、ちょうどこういう話になって、はっとさせられたことを思い出した。最近しきりにメディアに登場し、「全集」刊行とまで伝えられている美貌の画家Bさんに対して皮肉な言い方をしたところ、意外にもAさんは、同じ制作者の立場として、メディアが採り上げてくれるならそれに乗るというBさんの気持ちは分かるし、それを第三者がとやかく言うことはできないはずだという論旨だった(特にこの場合、何の制作もしていない私が、そんなに批判するのは如何かという趣旨)。確かにそのとおりかもしれない。

夕方、民放のニュースで、全盲の少女が水泳でパラリンピックに挑戦するという短いドキュメントを放送していた。今NHKでは脳腫瘍で亡くなった少女が遺した詩の絵本の番組を放送している。

こんなに健気に生きている(た)人たちがいるというのに、こちらは自堕落で不毛な日々を送っているようだ。
二日酔い&自己嫌悪の一日。