雑誌"REAR"(リア)

マイミクのマン・レイ・イスト氏が同誌第14号(特集「再発見:名古屋の写真史」)を贈ってくださった。この雑誌は、名古屋在住の医師・俳人にして、大コレクターでもある、馬場駿吉氏を中心に発行されている季刊誌である。すでに14号とは、よく続いているものだ。

今回の号では、マン・レイ・イスト氏の寄稿「山本悍右とフォト・オピニオン」のほか、金子隆一氏らの論考、飯沢耕太郎氏、東松照明氏へのインタビューなどが掲載されている。80頁とはいえ、なかなかの充実振りだ。

マン・レイ・イスト氏の論考(回想)には、学生時代の同氏が撮影したと思われる写真も数点掲載されている。特にデモと機動隊を撮影した写真は、わざとピントがボカされ、さらにブラされており、事態の異様な緊迫感が伝わってくる。あの頃はそういう時代だったのだ。

昨今の手振れ補正機能つきのデジカメでは、こういう写真はたぶん撮影できないだろう。(機械音痴で、デジカメに詳しくないので、不用意な断定は控えた方がいいかもしれないが…)