OPEN

午後から外出。まず表参道のギャラリー360°に行き、オノ・ヨーコ展”OPEN”を見る。戦前期と現在の東京地図が掲示され、そこに観客が“OPEN”“I love you”「ひらけ」「ひらく」などのメッセージのスタンプを、自由に押印するという展示。

瀧口修造の最晩年のキーワードの一つが「壁を開く」だったことも思い出され、この作家のスケールがいよいよ大きくなり、しかも軽々とした境地に至っていることが確認できて、うれしかった。”I love you”のスタンプをやたらと押してしまった。

オノ・ヨーコさんは、何を隠そう、以前から私のアイドルで、世界の女流作家の中でも5本の指に入り、もちろん日本女性の中でベストと思っていた。)

オーナーのNさんと、先日亡くなられた松澤宥さんのことを少し話す。5〜6年前、一緒に諏訪のお宅をお訪ねしたときや、3〜4年前の東京都現美「傾く小屋」展のときには、とてもお元気だったので、信じられなかったが、去年あたりから、体調を崩されていたのだそうだ。来年2月にはG.360°で個展を企画している由。これは期待したい。

神保町に行き、T書店を訪れる。ミシェル・レリスの本を一冊購入し、しばらく話し込む。最近少し足が遠のいていたが、振り返ってみると、ここを訪れたのは1ヶ月振りくらいかもしれない。

その後、四谷に廻り、ある研究会に顔を出す。こちらも最近すっかりご無沙汰しており、出席したのは夏以来だろうか。懐かしい顔ぶれが揃っているし、やはりこういう雰囲気は得がたいものだ。会の後、出席者で軽く一杯というのが恒例なのだが、田舎住まいなので、2次会はパスして帰宅した。