汐留・銀座・日比谷

1月18日(金)、汐留のShiodomeitaliaで開催されている「ブルーノ・ムナーリ −しごとに関係ある人 出入りおことわり−」を観る。板橋区立美術館ほど大規模な展示ではなく、ムナーリと日本との関係も取り上げられてはいないが、この稀有のデザイナーの仕事が(というとタイトルとは矛盾するみたいだが)コンパクトに紹介されていて、好感が持てた。このスペースを訪れたのは初めてだが、石畳の道や石材を使った建物などが並んだ、欧州を思わせるエリアの一角にある。イタリアの文化を紹介する催し物がしばしば開催されるようなので、改めて訪れてみたい。
新橋から銀座へと歩き、8丁目の画廊 exhibit Live & Moris で開かれている9人の作家のグループ展「ラディカル・クロップス」を観る。すでに有名作家となった方も、初めて作品を拝見する方も入っている。知り合いの作家さんの油彩・テンペラと切り紙の作品2点は、いつもながら繊細で緻密な出来あがり。ムナーリのような、ユーモラスで独創的なアイデアの作品も見ていて楽しいが、本来の芸術の姿はやはりこうした、観客が思わず姿勢を正すような技の冴えや手仕事へのこだわりを持った作品の方だろう。
銀座から有楽町にかけての書店で最近の新刊書をチェックし、さらに有楽町駅前の某家電量販店で液晶・プラズマテレビの大画面を観賞した後、同級生たちとのクラス会に出席するため、日比谷の某所に行く。
この会に出席するのは5年ぶりくらいだが、その間にそれぞれの組織の幹部クラスになっていた友人も多い。容貌や家族の状況などの変化も、時の移り変わりを感じさせる。だが、お互いの話し方や態度は当時とまったく変わらないのが、同級生のありがたさだ。ワイワイ騒いでいるうちに、あっという間に4時間近くが過ぎた。
さらに2次会へと誘う同級生を必死に振り切って、新橋から電車で帰宅したが、目の前の席が空いたので、つい座ってしまい、うつらうつら。おかげで一駅乗り過ごしてしまった。(しかも、寒い中30分ほどタクシーを待ったので、風邪まで引いてしまった。)やはり友人からの誘いには誠実に応対しないと、罰が当たるようだ。