「夢の漂流物」展6

昨日は世田谷美術館の「瀧口修造 夢の漂流物」展の最終日だった。確か6回目か7回目くらいにはなると思うが、見納めに行ってきた。

今までで一番観客が多い。昨日一日だけで、入場者は千人を越えたらしい。特に20代の若い人が目立っていた。うれしいことだ。こういう世代が、どのようにして瀧口さんのことを知るのか、また、このような世代に今回の展示がどんな風に映っていたのか、とても興味がある。

会場には何人かの知り合いが来ていた。また、ちょうど出品作家の一人、原田敬一郎さんがいらっしゃっていて、オリーヴの瓶詰めの話を聞くことができた。あの瓶は使用済みの瓶を洗って使ったのだと語っている人がいたと思うが、実際にはそうではなく、わざわざ大きい瓶と小さな瓶の、2種類の瓶を購入したのだそうだ。両方合せて200個以上も作られていたとは、予想外に多い。

今回の展覧会では、この原田さんや高橋悠治さんなど、いろいろな人との出会いや再会があった。巖谷國士氏の講演、mixiのオフ会なども忘れ難い。瀧口さんは出会いを用意する人だということが、実感できた展覧会だった。
富山にも是非見に行きたいと思う。