神保町・大手町・浜松町

午後から出かける。
神保町の新刊書店で学術系文庫を2冊買った後、T書店へ。今日の話題はダイエットとW杯。

「ここ2週間で2キロ減量した」と言うと、「元がいかに太りすぎだったか分かるな」と言われてしまった。

W杯日豪戦の晩は、いつもどおり寝ていたそうだが、いかにもこの人らしい。「日本の敗戦は、実力から見て順当な線だろう」と意見が一致。

「決勝T進出だの、あわよくば優勝だだの、騒ぎすぎだ」
「選手もサポーターも、そのうち日の丸のハチマキを締めるのではないか」など、非国民呼ばわりされかねないネタで盛り上がる。

最近の巨人戦に話題を振ると、急に不機嫌になって話を打ち切り、「昼飯に行く。一緒にどうだい」と言う。
「もう食べたから」と応えると、「ダイエットしたんだったら、2食分くらい食えるだろう」と、奇妙な突っ込み方をする。
よほど最近の変調振りが不本意なのだろう。

平川門から三の丸に抜け、若冲の「動植綵絵」第3期を観る。1期2期もよかったが、今回が一番よい。「釈迦三尊の荘厳のために描かれた」ということが納得できた。
寂光土にはやはり人間は住めないのだろう。
東博の「若冲と江戸絵画」展も楽しみだ。

東京駅から浜松町に戻り、横田茂ギャラリーを覗く。そういえば、ここは骨折して以来、初めてだ。横田さんは海外出張中だった。珍しくアフリカの黒人彫刻(ビーナス像)が展示してある。先日見たロダンのイリス像をつい連想してしまう。

泉岳寺の洋書屋さんに寄るつもりだったが、すでに5時近かったので、そのまま帰宅することにした。