茅場町・京橋・銀座

午後から外出。
まず茅場町のタグチファインアートに行き、鷲見和紀郎展を観る。ちょうど作家ご本人が来廊されていたので、作品や台座について少しお話を伺う。さらに話題は、先日の「ロダンとカリエール」展や、来月のカミーユ・クローデル展へと広がった。

その後、八丁堀を通って京橋まで歩き、かねこあーと・ギャラリーの川田祐子展を覗く。瑛九の画面を想起した。

続いて銀座に回り、ギャラリー58によって挨拶した後、青木画廊の絵本「扉の国のチコ」展を再訪する。今日はそれほど人が居なかったので、落ち着いて観ることができた。

画面を拝見し、その脇に掲げられたチコと「老人」の物語を読んでいると、どうも背後からの眼差しというのか、人の気配が感じられた。ことによると瀧口さんが立っておられ、画廊のスペースが「もう一つの国」と化していたのかもしれない。

中江嘉男上野紀子両先生と少しお話しした。デュシャンの遺作を覗いている瀧口修造の後姿を描いた100号のタブローも拝見することができた。(この作品はとうの昔に富山近美あたりに収蔵されていると思っていたが、まだお手元にあるのだった)

名残惜しかったが、画廊を後にし、帰宅。