書物
このところの資料作りもやっと一段落したので、使った文献を少しずつ仕舞い始めているのだが、ある全集の中の1巻だけ、月報が行方不明になったまま、出てこない。 片付けを進めれば、どこからかひょっこり出てくるかもしれないと思っていたのだが、今日まで…
このところ、いろいろ忙しくており、片付けないといけないことが溜まってしまったので、午前中は、あれこれ書類をひっくり返して準備し、午後からその処理のために出掛ける。 まず横浜で一件済ませ、さらに日比谷まで出て、手続きをする。一応手続きも無事終…
いろいろな郵便物が届いた。 ①先日個展を拝見した画家からのお礼状。これは自らの作品を葉書にした、文字通りの絵はがきだ。紙の材質が素晴らしく、そこに別の印刷物がコラージュされている。 ②知り合いの若い詩人の、最近の作品の掲載誌コピー。英訳されて…
空は天使のように美しい。 青空と波とが一体となる。 僕は出かける。もし光が僕を傷つけたら 僕は苔の上で死のう。 (A.ランボー「五月の旗」より) Le ciel est joli comme un ange. L'azur et l'onde communient. Je sors. Si un rayon me blesse Je succo…
体調も戻ったようなので、久しぶりに外出した。 まず神奈川近美葉山館の「シュヴァンクマイエル」展。 もっと早く行っておくのだった。 美術館に到着すると、チケット売場の前に人の姿が見えるし、コインロッカーを使おうとしたら、何とすべてふさがっていた…
マイミクのぱらんさんが、パリのクリスティーズで先週開催された、オークションのカタログを送ってくれた。全部で3分冊の、豪華なハードカヴァーのカタログだ。 フィリパキは、出版で財を成した、シュルレアリスム関係の大コレクターで、その美術品のコレク…
少し熱っぽかったが、風邪が思っていたほど悪くはならなかったので、雨の上がった午後から外出。まず、関内Y堂書店で今日から始まった「横浜古書まつり」へ。 戦前・戦中のある分野の資料が、まだ残っていたので、購入する。出遅れてしまい、売れたかと思っ…
不思議なことがあるものだ。 管理人を務めているアンドレ・ブルトンのコミュで、ブルトン研究者であるジョルジュ・セバーグの話題で盛り上がったと思ったら(といっても約二名の間でだが)、当のセバーグ氏が来日して、来週、講演会が開催されるそうだ。 し…
昼に元マイミクの(mixiを退会した)人と待ち合わせて、神田の東京古書会館地下ホールで開催された「アンダーグラウンド・ブックカフェ」を覗く。だが、あまり買うものが見当たらない。やはり掘出物は朝一番で売れてしまうようだ。 気をとり直して昼食にし、…
夕方買い物に出たついでに、本屋で立ち読みをする。文藝春秋の増刊で「私の人生を変えた一冊の本」とかいう増刊が出ていた。目次にざっと目を通したが、パスだった。 私自身のことを振り返ると、そういう本は『瀧口修造の詩的実験1927〜1937』か、あるいは『…
今日は近所のスーパーの阪神タイガース優勝記念セールだったが、出遅れて、夕方になってしまった。 このあたりは大手スーパーの激戦地区で、ライバル同士の店が三つ競合している。ところが不思議なことに、このうち二つが、今日からこの優勝記念セールを開催…
24日、25日と続けて外出。 24日、まず神保町のT書店を覗く。以前、世田谷文学館で開催された「瀧口修造と武満徹」展の図録があった。余部が一冊も無くなっていたので買う。きちんとパラフィンが巻かれている。前の持主から大切にされていたことがわか…
調べ物でK大の図書館に行く。地下の書庫から資料を出してくれた。コピーしてたら、書き込みがあるので、消しゴムを借りて消そうとしたら、司書の人に 「それはこの資料を寄贈して下さった方の書き込みですから、そのままにしておいて下さい」と言われてしま…
七夕の大市、といっても何のことやらおわかりでない方もいらっしゃるかもしれないが、正式には「七夕古書大入札会」という。古書の業界の一大イヴェントである。その目録が先日送られてきたので、何かめぼしいものがないかと思って見ていると、下郷羊雄『メ…
数日前、ある古書店の目録に、雑誌「暦象」の第92集(暦象社、1979年12月)が載っていることに気付いた。目録が到着してからかなり日数が経っていたので、もう売れてしまっただろうとは思ったが、ダメモトで電話してみると「まだあります」とのこと。本日、…
イタリアに留学している知り合いが、「瀧口修造 夢の漂流物」展を観ることが出来ず、「せめて図録だけでも…」というリクエストだったので、4月に発送したところ、約1月半かかって到着し、「お礼に」と、B.ムナーリの『見えない本』を送ってくれた。 Fa par…
まだまだ会期があると思っていた三島由紀夫展だが、気がつくと5日までなので、今日、行ってきた。 肉筆、書簡、初版本などを中心とする展示で、なかなか充実していた。特に原稿、創作ノート、書簡などが面白かった。書籍では『花ざかりの森』は前にも見たこ…
昨日、芸大の音楽学部で、小杉武久さんの特別講座 「Expanded Music―音と超越」 が開催されたので、潜り込ませていただいた。 小杉さんは、芸大在学中の1950年代の「グループ音楽」から、「キャッチ・ウェーヴ」「タージ・マハル旅行団」と、一貫して「即興」…
雨が上がるのを待って、午後から外出した。途中で一軒寄り道をした後、ゴッホ展を観に、竹橋まで行った。連休ももう終わりなので、来ている人も少ないだろうから、夜の部だったらゆっくり観られると思っていたのだが、見事に裏切られた。 5時前に着くと、チ…
このところ花粉症の症状がひどいため、なるべく外出を避け、買い置きのインスタントラーメンなどで食いつないでいたのだが、それもとうとう底をついたので、久しぶりに近所の大きなスーパーまで、買い物に行った。 先日お世話になったマッサージ・チェアの心…
芸術新潮を買いに、少し離れた書店まで出掛けた。(気になっていたので、その後先日の書店で確かめると「いつも取次ぎから2〜3部入ってきますが、無いですか? 無ければ売り切れです」という回答だった)。今日行った書店では、平台に置かれ、残部は5部く…
午前中に、デュシャン・コレクターである大先輩から電話をいただいた。「芸術新潮」がデュシャン特集を組んでいて、なかなか充実しているとのこと。 新聞広告で見て、私も買おうと思っていたのだが、そういえば、すっかり忘れていた。BTも芸新も、マチス特…
昨日の日記の「隠れて、生きよ」に触れた高橋悠治の文章が気になったので、夕方帰ってから本棚を探すと、彼の本が何冊か出てきた。 目次をパラパラめくると、これは『ロベルト・シューマン』に収録された「シカがつらなりゆくように」の章の中の一節のタイト…
昨日の愛媛の友人の生き方を見て、何となく「隠れて、生きよ」という言葉を思い浮かべている。もちろんこの言葉は、エピクロスの「断片」に出てくるのだが、最初に知ったのは、確か高橋悠治の本を通じてだったと思う。 「音楽のおしえ」か「言葉をもって音を…
愛媛の友人と会うため、昼過ぎから外出。一昨年の暮の、名古屋の展覧会の時以来だから、一年振りくらいか。 高知県に近い山中の町に暮らしているのに、その情報の的確さ、鋭さには頭が下がる。数日前の日記で書いた「六月の風」誌を講読しており、あの記事も…
私も時々、日記を書くことにした。(「時々」などというのはもちろん、三日坊主+気まぐれなので、継続するかわからないから。) 気が向いたら、何かコメントしてください。 今日は、かなり年上の知人から、昔の南画廊のカタログを7冊贈っていただいた。あ…