2005-01-01から1年間の記事一覧

一犯一語

あるマイミクの人が、林倭衛の<出獄の日のO氏>(大杉栄の肖像画)の図像を日記に掲載していた。 ちょうど瀧口修造に関連して、1920年代中頃の日本のダダイズムについて、調べているところだったので、大杉の肖像が出たのを機会に、辻潤の年譜をあたってみ…

Boxing in KAMAKURA

午後から鎌倉の近代美術館に行き、今日が初日の篠原有司男展を観る。午後2時からボクシング・ペインティングの実演があるというので、1時半頃に到着したのだが、すでに入り口階段前には白い大きなカンバスが立てられ、その前には100人以上の人が座っていた…

図書館・竹芝・原宿

調べ物でK大の図書館に行く。地下の書庫から資料を出してくれた。コピーしてたら、書き込みがあるので、消しゴムを借りて消そうとしたら、司書の人に 「それはこの資料を寄贈して下さった方の書き込みですから、そのままにしておいて下さい」と言われてしま…

選挙・公募展・寝不足

昨日は午前中に投票を済ませ、午後から図書館へ。資料のコピーにかなり時間をとられる。 その後、神奈川県民ホールに行き、公募展を見る。若手が中心らしく、概して言うと、平面・立体とも、見覚えのあるような作品が多いが、特賞、県議会議長賞などの作品は…

銀座・神保町、マン・レイの謎

久しぶりに東京まで出かけた。 銀座の「スパン アート ギャラリー」開廊10周年記念 〈種村季弘 断面からの世界〉展。 (マイミクのヨーイチさんの日記で今日までだと教えていただいたのだ。) 瀧口修造の作品が4点出品されていたが、これはどうやら、先般…

それでも銀輪は廻っている

昨日は京橋の近代美術館フィルムセンターの「発掘された映画たち2005」の最終日。「銀輪」を観る(上映時間12分)。(併映された「心の故郷」77分は、時間的に厳しくて観なかった) これは日本自転車工業会の海外向けPR映画で(1955年制作)、監督:矢部正男…

今日思い立つ旅衣

神奈川県立金沢文庫で「頼朝・範頼・義経−武州金沢に伝わる史実と伝説−」展を観る。鎌倉時代・南北朝時代の貴重な文献の数々は興味深かったが、図像には観るべきものがあまりなく、バランスが悪い。これで「金沢文庫開館75周年記念企画展」は少しキツイ。 暑…

表参道から神保町へ

根津美術館の「明代絵画と雪舟」展を観た。先週の火曜日に行くつもりだったのだが、台風が来たため今日にしたのだ。「四季山水図」、「撥墨山水図」「柳下船遊図」「売貨郎図」など、興味深く観たが、全体で30点(うち雪舟4点)では、やや物足りなさが残っ…

銀座から茅場町へ

来日されたマイミクぱらんさんご夫妻とともに、銀座と茅場町の画廊を廻った。 銀座の画廊で待ち合わせる前に、私だけ神保町に寄ろうと思って早めに家を出たのだが、こういう時に限って事故が発生するものだ(高齢の女性が踏み切りを渡りきれず電車に跳ねられ…

エリック・サティとジョン・ケージ

昨晩は横須賀のカスヤの森現代美術館で高橋アキさんのピアノ・リサイタルを聴いた。昨年5月に続き2回目となるものだが、会場は美術館の一室にしつらえられ、席が僅か60席しかないため、昨年は申し込んだときにはすでに "sold out" で、聞き逃していたの…

「無礼な!」

大先達のコレクターKさんに電話して、庭園美術館の八木一夫展にお誘いしてみたら、「暑いし、あえて行かなくてもいい」と、振られてしまった。そこから話題は、最近までお茶の水あたりで開かれていた、ある催し物のことに移っていった。 「いやあ、セラヴィ…

神保町・茅場町・銀座

16日(土)は午後から外出。神保町まで出て、まずT書店に寄り、七夕の大市の結果を聞く。「メセム属」は、何と150万円!だったそうだ。買主はどうも海外らしい(マイミクtqs10xさんのマイミク、ヨーイチさんの情報では英国だそうです)。 最近の写真集の売れ…

夢の漂流物展8

3日の日曜日、富山県立近代美術館で開催されていた「瀧口修造 夢の漂流物」展の見納めに行ってきた。 羽田で、世田谷美術館のSさん、慶應義塾大学のAさんと鉢合わせ、同じ飛行機だと判明した。富山に着いた後、マイミクのかのさんとも無事合流でき、まずは…

小山田二郎展2

昼前に家を出て、東京ステーションギャラリーの小山田二郎展に行く。途中、JRの冷房が効きすぎて、東京駅に着くまでに、体が冷え切ってしまった。クシャミが出て困るので、とりあえず、売店でおにぎりを買い、ギャラリーの前の小さな池のほとりで、日向ぼ…

メセム属 超現実主義写真集

七夕の大市、といっても何のことやらおわかりでない方もいらっしゃるかもしれないが、正式には「七夕古書大入札会」という。古書の業界の一大イヴェントである。その目録が先日送られてきたので、何かめぼしいものがないかと思って見ていると、下郷羊雄『メ…

「暦象」瀧口修造特集号

数日前、ある古書店の目録に、雑誌「暦象」の第92集(暦象社、1979年12月)が載っていることに気付いた。目録が到着してからかなり日数が経っていたので、もう売れてしまっただろうとは思ったが、ダメモトで電話してみると「まだあります」とのこと。本日、…

「見えない本」と「見える本」

イタリアに留学している知り合いが、「瀧口修造 夢の漂流物」展を観ることが出来ず、「せめて図録だけでも…」というリクエストだったので、4月に発送したところ、約1月半かかって到着し、「お礼に」と、B.ムナーリの『見えない本』を送ってくれた。 Fa par…

マルチプル・ショー at 町田

町田市立国際版画美術館の「マルチプル・ショー デュシャンからリキテンスタインへ」に行ってきた。初めてなので道に迷わないか心配だったが、マイミクかのさんに道筋を教えてもらったおかげで、無事たどり着けた。 梅雨明けを思わせる強い陽射しのなかを、1…

小山田二郎展

午後から東京まで出かける。京橋界隈の画廊を廻っていると、ある画廊で、大先達のコレクターKさんと、バッタリ鉢合わせる。話題は富山の「瀧口修造 夢の漂流物」展や「村上華岳」展から、京都画壇、京都の画商へと拡がり、さらに魯山人、八木一夫などに及ぶ…

三島由紀夫と円空展

まだまだ会期があると思っていた三島由紀夫展だが、気がつくと5日までなので、今日、行ってきた。 肉筆、書簡、初版本などを中心とする展示で、なかなか充実していた。特に原稿、創作ノート、書簡などが面白かった。書籍では『花ざかりの森』は前にも見たこ…

夢の漂流物展7

富山県立近代美術館(写真左)の「瀧口修造 夢の漂流物」展に行ってきた。会場の構成などは、世田谷美術館とは、随分異なっていた。(写真中:会場入り口) 詳細は「瀧口修造コミュ」に書いたので、そちらをご覧下さい。 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4764…

ベルリンの至宝とラ・トゥール展

午後から上野まで行き、ベルリンの至宝展とラ・トゥール展を観る。どちらも会期終了が近いためか、平日の午後にしては、なかなか混んでいた。 ベルリンの至宝では、エジプト美術が充実していた(展示が年代順でないのが不満だったが)。もちろん、ラファエロ…

静御膳にジャズライヴ

今日はNHK505スタジオの、「セッション505」の公開収録に行ってきた。 時間が十分あったから、NHKまで行く途中で美味しいコーヒーを飲もうと、マイミクのanneさんに教えてもらったカフェ・アプレミディを探してみたが、場所がわからず、そのあたりのスタバも…

キャッチウェーヴと装幀展

昨日、芸大の音楽学部で、小杉武久さんの特別講座 「Expanded Music―音と超越」 が開催されたので、潜り込ませていただいた。 小杉さんは、芸大在学中の1950年代の「グループ音楽」から、「キャッチ・ウェーヴ」「タージ・マハル旅行団」と、一貫して「即興」…

スマトラカレーに黒ビール

雨が上がるのを待って、午後から外出した。途中で一軒寄り道をした後、ゴッホ展を観に、竹橋まで行った。連休ももう終わりなので、来ている人も少ないだろうから、夜の部だったらゆっくり観られると思っていたのだが、見事に裏切られた。 5時前に着くと、チ…

ローズマリーにラベンダー

1日は、4年前に亡くなった恩師の、お嬢さんの還暦のお祝いに、国立のお宅を訪ねた。実は去年の晩秋に、教え子たちがお祝いの会を開いていたのだが、私はたまたまある仕事の締め切りに重なっており、出席できなかったのだ。半年遅れのお祝いになってしまっ…

春風はmixiとともに…

いや春風でなく春風邪だった。 先週後半から「今年の花粉症は眼だけでなく、鼻にもくるなあ」と思っていたら、花粉症ではなく、風邪を引いていたらしい。 最近、mixiに日記の検索機能が出来たので、夜中の2時頃まで「瀧口修造」で検索しては、読んだり、書…

「夢の漂流物」展6

昨日は世田谷美術館の「瀧口修造 夢の漂流物」展の最終日だった。確か6回目か7回目くらいにはなると思うが、見納めに行ってきた。 今までで一番観客が多い。昨日一日だけで、入場者は千人を越えたらしい。特に20代の若い人が目立っていた。うれしいことだ。…

花粉症談義

午後から表参道のギャラリー360°へ行く。ホンマタカシ「ニューウェイブ」。初夏に相応しい。 オーナーのNさんが、とうとう今年、花粉症デビューらしく、ひっきりなしに目薬を注している。どういう目薬か聞いてみると、痒みに効くと謳ってあるものを薬局で買…

ルーヴル美術館展

横浜美術館のルーヴル美術館展オープニング・レセプションに顔を出す。2時から開会式だというので、2時少し前に美術館に着くと、美術館から溢れんばかりの、とんでもない数の人だ。やはりテレビ局と組んで開かれる展覧会は、開会式からして動員力が違う。 …